EXAMPLE
2020年掲載
所在地 | 福岡県朝倉市 |
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築年数 | 築25年 |
構造種別 | 木造在来軸組工法 |
延床面積 | 131.32m² |
リフォーム対象面積 | 83.69m²(うち増築面積9.12m²) |
工期 | 設計:約3カ月/工事:約2.5カ月 |
工事費総計 | 12,490,000円(税込) |
概算単価 | 149,000円/m²(税込) |
助成金 | 長期優良住宅化リフォーム推進事業 1,000,000円 |
築後25年余り、家のことは全く手つかずで劣化が目立つようになったので、施主様はリフォームを考えました。外壁のひびや屋根瓦の汚れの堆積等、外回りも水回りもメンテナンスが必要です。また、ご長男夫妻が同居していて孫が誕生し、2階に住んでいるものの、居住スペースが狭くトイレもなくて不便でした。1階もLDKの間取りが使いにくく狭いうえ、北側に面するのでとても暗い。リビングの隣の南側和室をLDKにつなげ、家族がゆったり過ごせるようにしたいのと、2階を増築して収納を増やし、トイレを設置したいというのがご希望でした。
2階の増築ということで費用がかさみますが、今回メンテナンスをすることで、家をご長男に譲ったあとも長く住めるようにと、長期優良住宅化リフォーム補助金を活用して家の性能を上げるリフォームを提案しました。また、2階の増築は耐震性と予算に照らし合わせて設計しました。リフォーム前は、浴室やトイレが狭くて使いにくかったのでそれぞれ面積を広げ、リフォーム部位は全てバリアフリー化して、窓断熱と断熱材の入れ替えをしました。その他外壁・屋根の補修、塗装、給湯器もエコキュートに取り替え、最後に白アリ予防工事と土壌処理剤を散布して、長期優良住宅化リフォームの交付申請額は100万円となりました。
リフォーム前には部屋の中に溢れ出ていた荷物が、1・2階の北側にそれぞれウォークインクロゼットを設けたので、すっきりと片付き、新しくなったリビングや玄関回りはインテリアが映えるおしゃれな空間となりました。今回リフォームをしなかった2階の部屋も、窓だけは断熱化でLow-Eペアガラス日射遮蔽型の内窓を設置したので、冬に暖かくなったのはもちろんのこと、西日が当たる部屋もずいぶん暑さがしのげるようになりました。広く見通しの良くなったリビングでは、お孫さんが思う存分走り回っていたようです。
増築前の2階北側
洗面所
キッチン
浴室
リビング
増築前の2階北側
洗面所
キッチン
浴室
リビング
増築後の2階北側
玄関ドアは断熱タイプに
LDKは、耐震性の確保のため必要な柱をなるべく邪魔にならないように配置
キッチンで作業しながら家族と会話のできる開放感のある間取りに
洗面所の高窓は、物を置くスペースと採光の両方を確保
2階増築部に新設したトイレで、生活がより楽に
増築後の2階北側
玄関ドアは断熱タイプに
LDKは、耐震性の確保のため必要な柱をなるべく邪魔にならないように配置
キッチンで作業しながら家族と会話のできる開放感のある間取りに
洗面所の高窓は、物を置くスペースと採光の両方を確保
2階増築部に新設したトイレで、生活がより楽に
No. | 名称 | 金額(円) | 概算単価(円/m²) | 構成比(%) |
---|---|---|---|---|
1 | 仮設工事 | 666,050 | 7,959 | 5.8 |
2 | 屋根工事 | 890,925 | 10,646 | 7.7 |
3 | 塗装工事 | 926,400 | 11,069 | 8.0 |
4 | 木工事 | 1,750,000 | 20,911 | 15.1 |
5 | サッシ・室内建材工事 | 2,637,100 | 31,510 | 22.8 |
6 | 住宅機器工事 | 2,502,600 | 29,903 | 21.6 |
7 | 左官工事 | 310,700 | 3,713 | 2.7 |
8 | クロス工事 | 341,900 | 4,085 | 3.0 |
9 | 給排水工事 | 500,100 | 5,976 | 4.3 |
10 | 建具工事 | 120,000 | 1,434 | 1.0 |
11 | 電気工事 | 459,900 | 5,495 | 4.0 |
12 | 手すり取付工事 | 22,800 | 272 | 0.2 |
13 | 運搬・諸経費 | 442,800 | 5,291 | 3.8 |
合計 | 11,571,275 | 138,264 | 100 | |
値引き | △6,460 | |||
改め計 | 11,564,815 | |||
消費税(8%) | 925,185 | |||
総計 | 12,490,000 |
※概算費用はリフォーム面積83.69m²で計算
2階増築に合わせて、Low-Eペアガラス日射遮蔽型の内窓を設置して断熱化したため、サッシ・室内建材工事費が全体の約2割を占めています。また、水回りの設備機器を更新し、バリアフリー化を図っているため、住宅機器工事費も約2割を占めており、双方で全体の約半分のコストがかかっています。
なお、上記にはエアコン工事、カーテン・カーテンレール工事・エクステリア工事は含まれていません。
最終更新日:2022-07-19