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住宅のメンテナンスコスト

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木造住宅のメンテナンスコスト

リフォーム工事では、住宅の維持、修繕に関わる「メンテナンス工事」がその多くを占めます。省エネ改修工事などの「性能向上リフォーム」、間取りの変更を伴う「大規模リフォーム」などは居住者の生活の変化に伴い発生しますが、「メンテナンス工事」は住宅の性能を維持する(住み続ける)ために必要不可欠な工事で、必要なコストです。

ここでは、住み続けることを前提とした主要な「メンテナンス工事」の一覧とその費用をまとめました。費用の根拠は、すべて積算資料ポケット版の「価格編」に掲載の単価を使用して積算した概算費用です。詳細な単価については、各工種の掲載頁も付記しておりますので、参照ください。
このような表を使って、住まいのライフサイクルコストをお客様に提示し、修繕積立等の必要性を注意喚起すること、そしてメンテナンスコストを念頭に置きながら、さらにお客様のタイミング、要望に応じて、リフォーム工事の提案を行っていくことは、これからの住宅・リフォーム事業者にとって必要なことではないでしょうか。

↓画像は左へスクロールします↓

住宅のメンテナンスコスト

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  • 50年間合計
  • 14,938,000円
  • 年間平均
  • 約 30万円
  • 月間平均
  • 約 25,000円

▶︎は、費用積算の根拠とした工事費の掲載頁

費用算出モデル概要
  • 構  造 : 木造軸組み2階建て
    延床面積 : 38坪(126m2程度)
    屋  根 : 化粧スレート葺
  • 外  壁 : 窯業系サイディング
    外部建具 : アルミ樹脂複合サッシ
         +Low-E複層ガラス

※交換等に際しては、既存と同等のグレードとした。

リフォームのサイクル

住宅の手入れは、新築した直後から始まります。住む人の年齢は高くなり、その人数も増減します。 住んでいる人々のライフスタイルに合わせたリフォームを考えましょう。

近年では台風や豪雨、地震の被害も甚大です。大きな災害を免れたとしても、適切な手入れを怠ると家は年々傷んできます。 経年変化に合わせたリフォームも必要です。また、法律の改正、社会の意識の変化もリフォームのきっかけになります。 耐震化、バリアフリー化、省エネ化などがその例です。 ますます高い性能が求められてきますのでこのあたりの知識もしっかり身に付けておきましょう。

住宅のリフォームはどのようなサイクルで行うのがベストでしょう。 建物の劣化を食い止め、その機能を維持するには、計画的な点検と修理・修繕は欠かせません。 先送りは余計な出費と不便を招きます。 できれば5年もしくは10年のスパンで、家の状態を確認し、問題があれば、それを補修することが大切です。 日々の点検が建物を長持ちさせますから、定期的な点検に使える「チェックシート」や住まいの通信簿ともいえる「履歴書」を 用意し、記録を残しておくと、その後のリフォーム計画がたてやすくなり、施主からの信頼度も高まるでしょう。

一戸建て住宅の主な点検対象

屋根を金属屋根に葺き替える
仕様 点検ポイント リフォームのサイクル 内容
点検・部分補修(年) 全体(年)
■基礎・構造
基礎 亀裂 5~7 30~35 点検時に亀裂が見つかれば補修する。布基礎のゆがみ、亀裂が多い場合は地盤のチェック、改良が必要。
土台・床組 木材の裂傷、腐朽 5~10 20~30 湿潤状況(カビの発生など)、白アリ被害、蟻道のチェックを同時に行うこと。異常が発見された場合は、早急な対応が必要。
■屋根
陶器瓦 割れ、ずれ 5 25~30 割れ、ずれの点検は5年周期で行い、それらがある場合は部分補修。割れ、ずれが多くなれば、25~30年で葺替え。
化粧スレート屋根 塗装の剥がれ 5 10~15 10~15年で塗装塗替え。30年で葺替えを検討。
金属屋根 さび 7~10 15~20 さびの補修と塗替えがポイント。さびや耐色が目立つようになれば15~20年後に塗装塗替え。
雨どい さび、ゆがみ、破損(受金具共) 5 10~20 毎年清掃、詰まり除去が必要。ゆがみ、外れ直し、受金物の破損はその都度補修するが、5年を目安に点検。金属製は10年ごとに塗替え。20年以上経過すれば取替え。
シート防水 劣化 15 15年サイクルで改装する。
■外壁
モルタル、リシン仕上げ、しっくい 汚れ、ひび割れ、剥離、変色 5~10 15~20 亀裂直しは5~10年、部分吹付けは8年を目安。亀裂が全体の20%を超えれば塗替え(15~20年)。
吹付け仕上げ 汚れ、ひび割れ、剥離、変色 10~20 部分的に補修するより、美観上10~20年ごとに全面塗替えをすることが多い。
人造石洗い出し仕上げ、リシン掻き落とし 汚れ、ひび割れ、剥離 10 20~25 亀裂、減耗は少なく、耐久性が高い。
木質系サイディング 汚れ、腐朽、破損 3~5 15~20 塗装塗替えを3~5年ごと。肌荒れが多くなれば張替え(20年)。
金属系・窯業系サイディング 汚れ、破損 5 15~20 10~15年ごとに塗替え。手のひらでこすって、白い粉がつくようなら塗り替えのサイン。20年以上は張り替えの検討。
タイル張り 目地落ち、浮き、剥離 7~10 25~30 目地塗替えは7~10年ごとに。施工が悪いとタイルの剥離が早く起こる。
石張り 汚れ、破損 10 30~40 手入れが良ければ耐久性は高い。基礎や下地が悪いと割れの原因になる。
破風板、軒裏 汚れ、塗装の剥がれ 7~10 15~20 7~10年ごとに塗替え。肌荒れが進むと雨水が壁面・軒裏に回り、腐朽・雨漏りの原因になる。
雨戸、戸袋(金属製) 汚れ、塗装の剥がれ 10 25~30 10年ごとに塗替え。25年程で取替えを検討。
■内装
遜色、摩耗 3~5 15~20 3~5年ごとの裏返し、表替えが基本。傷みが少ない場合の畳の取替えは15~20年後。
フローリング 汚れ、腐朽、剥離 6~8 15~20 ワックスがけは毎年行うとよい。下地の施工状態や使用状況によっては、15~20年で張替えが必要な場合もある。
カーペット(純毛) 汚れ、減耗 2 15 2年ごとにクリーニングを行い、大きな汚れや剥離、破損が発生すれば都度部分補修を行う。
カーペット(化繊) 汚れ、減耗 2 8 2年ごとにクリーニングを行い、大きな汚れや剥離、破損が発生すれば都度部分補修を行う。張替えの目安は8年程度。
塩ビ系床 剥離、減耗 6~8 20 部分補修は6~8年が目安だが、剥離は3~5年から始まることがあるので都度補修。
タイル床 破損、剥離、目地落ち 7~10 30 目地塗替えは7~10年。
化粧合板、単板類 汚れ、腐朽、剥離、遜色 7~8 10~15 塗替えは3~5年、部分補修は7~8年。10年後には全体を点検し、汚れがひどい場合は、クロス貼り等仕上げ材の変更を検討。全体点検時には、胴縁、野縁のチェックも忘れないこと。
繊維壁、しっくい壁 汚れ、亀裂、剥離 4~5 20 亀裂が20%以上になった場合、全面塗替えを検討。
クロス 剥離、遜色 5~8 10~15 清掃は毎年。剥離が目立つようになれば、早めに貼替えを行うこと。
■建具・開口部
破れ、汚れ、金具破損 3~4 15~20 3~4年ごとに襖紙の貼替え。鴨居の下がり、敷居の溝直し等の建て付け直しは10年ごと。
障子 破れ、汚れ 2~4 15~20 普通の障子紙の貼替えは毎年行うことが基本。ただし、最近は強化和紙も普及しているため、これに限らない。建て付け直しは襖と同様。
ドア・引戸 汚れ、腐朽、破損、金物破損 3~5 20~25 塗装の塗替えや丁番、戸車取替えは3~5年ごと。建具・枠の修理は10~15年。
アルミサッシ 汚れ、金物破損 3~5 15~20 清掃は毎年、クレセントの点検・交換は10年が目安。戸車直しは都度行う。
■水回り(キッチン、浴室、洗面室、トイレ)
内装 腐朽、折損(根太)、汚れ、剥離、カビ、破損 10~15 15~20 部分補修の目安は10~15年だが、防カビ処理や塗替えは5~7年ごとに行う。クロスの貼替えは10~15年。床面と幅木、壁面の隙間に注意。根太が傷めば仕上げ材を含めて取替え。キッチン、浴室回りの土台、柱は、15~20年程度で腐れが多くなる。
給排水管 つまり、腐食、破損 1~5 20~25 漏水は床、構造体に影響するので、配管クリーニングは定期的に行うと良い。
シンク、浴槽、洗面台、便器など 破損、汚れ、がたつき 5~10 20~30 取替えは20~30年が目安だが、ポリバス浴槽の場合は10~15年。水漏れ点検は毎年行う。浮ゴムやパッキンの取替えは5~10年が目安。点検時には、水栓金具の点検も行うこと。
トイレ 水漏れ 5~6 10~20 部分補修時には弁の交換を行う。
■外構
濡れ縁 腐朽、破損 5~10 10~20 木製の場合は、3~5年ごとに塗替えを行う。全体の取替え時期は日頃の手入れ状況によっても異なるが、木製で10~15年、塩ビ製で20~25年が目安。
ベランダ・バルコニー 腐食、腐朽、取付け部のゆるみ 3~10 15~25 さび止め塗装は3~5年、取付け部の補修は5~10年ごと。取付け部のゆるみは、外壁、屋根部分の破損を招くので、早めの点検が必要。
門扉 腐食、腐朽、取付け金物破損、ぐらつき 3~5 10~25 木製、金属製(塗装品)の部分補修は塗替えが中心。取替えは、木製で10~15年、金属製で20~25年が目安。支柱のぐらつきは10~15年から注意が必要。その場合は、基礎固めもしくは取り替える。
外構・フェンス 腐食、汚れ、破損、ぐらつき 3~5 10~25 木製、金属製(塗装品)の部分補修は塗替えが中心。取替えの目安は木製10~15年、金属製、ブロックは20~25年。ブロックのぐらつきは基礎補強、または控え壁の設置を行う。