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設計・見積り実例

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ホーム > 設計・見積り実例 > 耐久性と省エネ性を向上させて次世代につなぐ長期優良住宅化リフォーム

耐久性と省エネ性を向上させて次世代につなぐ長期優良住宅化リフォーム

2020年掲載

生活しながら1階を全面リノベーション

  • 耐震
  • 断熱
  • 長期優良

物件概要

  • 所在地福岡県朝倉市
    築年数築19年
    構造種別木造在来軸組工法
    延床面積158.98m²
    リフォーム対象面積158.98m²
    工期設計:約2カ月/工事:約2.5カ月
    工事費総計15,600,000円(税込)
    概算単価98,000円/m²(税込)
    助成金長期優良住宅化リフォーム推進事業 996,000円

リフォームに至った経緯

お孫さんが増え、家族の集まるリビングが手狭になったのと、水回りの老朽化が気になっていたことで相談を受けました。施主様も最初は水回りと、部屋のクロスを貼り替える程度の気持ちでしたが、現場調査で南側の広い客間をほとんど使っていないのに、リビングは北側に押しやられて寒く暗いことが分かり、南の客間をリビングに改装する等の全体的な間取り変更を提案することになりました。画期的に暮らしが変わることが図面でも施主様に理解していただけたので、1階部分のフルリノベーションと同時に耐震性と省エネ性を高めるリフォームに長期優良住宅化リフォーム補助金が出ることを説明しました。使い勝手が良くなるだけのリフォームではなく、家の耐久性と省エネ性を向上させて次世代につなぐ、全体的なリフォーム計画となりました。

リフォーム工事の概要

1階の全面リノベーションおよび間取りの変更で、住みながらの工事だったため、工期を2期に分けました。1期では、南側の和室2室を解体して耐震補強工事、開口部の断熱化を図り、水回り設備の更新とLDKが完成したら、荷物を移動して2期工事に移行します。LDKと寝室兼書斎の広い部屋には、「透光型耐力壁」を採用。耐震性を高めると同時に、採光の確保もできます。古い給排水管は管理が簡単なヘッダ式に更新し、内部工事と並行しながら外壁塗装、目地シーリング打ち替え、床下の防蟻工事等も実施。内観外観とも新築工事をしたように様変わりしました。

リフォーム工事の効果

リフォーム時に壁・床・天井の断熱材を更新 し、窓サッシ交換等の開口部断熱をしたため、冬場は室内がかなり暖かくなり、広々としたリビングもエアコン1台で十分に暖房ができるようになりました。二重サッシにした部屋は外の雨音も聞こえないくらい静かになったということです。工事完了後に、ご長男ご一家が新築工事をすることになったため、家が建つまで3人が同居することになりましたが、広いLDKと使い勝手の良い間取りになったことで、窮屈な思いをすることなく楽しくお過ごしになられたようです。

図面

リフォーム前

  • 外観

  • 玄関

  • 浴室

  • 昼間でも寒く、照明が必要な暗さだった北側のリビング

  • 南向きで明るく広いが物置になっていた2間続きの和室(客間)

リフォーム(施工中)

  • 2間続きの和室の解体状況

  • 南面掃き出し窓サッシ交換工事
    (左が新サッシ、右が旧サッシ)

  • 給排水管はヘッダ式に

リフォーム後

  • 外壁はサイディングに2色の重ね塗りをすることで重厚感のある仕上がりに

  • 南面のLDKの外は広々としたデッキ

  • 広いLDKには、大家族が一度に集まってもそれぞれがゆったりくつろげる

  • コーナーとして利用でき、インテリア小物も飾れるLDKの透光型耐力壁

  • 玄関ホールは白いインテリアで明るく

  • 高断熱浴槽と断熱内窓で暖かく入浴できる浴室

科目内訳

No. 名称 金額(円) 概算単価(円/m²) 構成比(%)
1 仮設工事 947,110 5,957 6.6
2 外壁工事 1,116,800 7,025 7.7
3 木工事 1,847,600 11,622 12.8
4 左官工事 205,400 1,292 1.4
5 サッシ・室内建材工事 3,139,600 19,748 21.7
6 住宅機器工事 3,776,900 23,757 26.1
7 クロス工事 570,700 3,590 3.9
8 襖・畳工事 255,400 1,606 1.8
9 給排水工事 1,335,200 8,399 9.2
10 電気工事 412,100 2,592 2.9
11 インスペクション費用 155,000 975 1.1
12 運搬・諸経費 688,091 4,328 4.8
合計 14,449,901 90,891 100
値引き △5,456  
改め計 14,444,445  
消費税(8%) 1,155,555  
総計 15,600,000

概算費用はリフォーム面積158.98m²で計算

コストについて

壁・床・天井の断熱材を更新し、窓を二重サッシに交換して開口部を断熱したため、サッシ・室内建材工事費がコスト全体の2割を占めています。また浴室を高断熱浴槽にして水回り設備の更新を図ったため、住宅機器工事費と合わせると全体の約半分のコストを占めるに至りました。

最終更新日:2022-07-19