長野県環境配慮型住宅助成金活用実例

2021年掲載

●物件概要

●工事に至った経緯

借家（平屋の省エネ仕様）に住まわれていましたが、お子様の成長と共に空間的な余裕がなくなり、新たなお住まいを検討することとなったお施主様。
  省エネ仕様の借家暮らしは、光熱費の削減や快適な温熱環境が当たり前で、新たな自分たちの家も省エネ住宅を基本に考えられていました。
そこで、施工した全ての新築住宅で省エネ基準をクリアし、構造計算に基づく安心設計で耐震基準の2倍の家を提供している、（有）岡江組を選ばれました。

●工事の概要

省エネ基準を満たし、長野県の環境配慮型住宅普及促進事業助成を受けられる性能です。その上コストを抑えながら、将来を見据えた空間構成の、ちょっと新しさを感じる外観の家を目指した住宅です。
  屋根の断熱材に高性能住宅用の押出法ポリスチレンフォームを使用し、外部建具にはアルミ樹脂複合サッシを採用したことで、外皮平均熱貫流率（UA値）は、0.53W/m²Kと基準（0.75W/m²K）をクリアしているだけでなく、ZEHに求められる強化外皮基準（0.60W/m²K）をも上回る高い断熱性能を満たしています。一次エネルギー消費量等については、基準値よりも11％削減できている結果となりました。
  さらに、耐震性能は等級3を取得しているほか、国の補助事業などの採択、審査基準にも位置付けられる、CASBEE®（建築環境総合性能評価システム）では7.5（Sランク）と、その快適性や景観への配慮で最高評価を得ています。

●工事の効果

お施主様は、省エネ性能の向上でより快適な家になっているだけでなく、住宅の性能面以外でも、県の助成対象となる県産材のカラマツフローリングを床材に採用したことで、心安らぐ見た目と使用感も期待以上に得られたことに大変満足されています。

●同社のコンセプト

イギリスのハウスアダプテーション（住生活の改善のための住宅改造）に基づく住環境への哲学を学び、何が地域のためになるかを考え、少子高齢化に向かわざるを得ない今の日本で、「お金のかからない我慢しない家」が将来の生活、ひいては社会を助けることにつながると確信し、設計施工による合理化で「ゼロエネ住宅」の提供を目指しています。
  「個々の住宅が良くならなければ、社会も良くならない」という理念の元、補助金制度を活用しつつ、60万円/坪台の価格でデザインにもこだわりをみせています（社会性として、性能もデザインも諦めない家を目指す）。

●図面

施工中

施工後

●科目内訳

※概算費用は、延床面積122.55m²で計算

最終更新日：2024-04-10