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設計・見積り実例

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ホーム > 設計・見積り実例 > 雨漏り補修実例 その1

雨漏り補修実例 その1

2024年掲載

15年以上続いた雨漏りの箇所を特定。建物全体を調査・補修し解決

  • 劣化対策

物件概要

  • 所在地東京都国分寺市
    築年数築18年
    構造種別木造軸組在来工法
    リフォーム対象面積外壁面積:45.40m²
    工期約1.5カ月
    工事費総計4,444,000円(税込)
    概算費用98,000円/m²(税込)

リフォームに至った経緯

18年前に分譲住宅を購入しましたが、その後、年に数回、雨漏りが発生していたとのこと。
売り主の不動産会社へ雨漏り修理を依頼すると、年配の職人が来て「とりあえずコーキングしておくので様子を見てください」と言われることの繰り返しで、これが15年ほど続いたことでしびれを切らし、強めの憤りを伝えると、しばらくして不動産会社より「自分たちでは解決する自信がないので、雨漏り修理ができるところを紹介する」と言われ、雨漏り修理会社を紹介されました。

この時に紹介された会社の社長はお施主様からヒアリングを行い、まずは修理提案の見積を提出。
お施主様は受けとったものの、お施主様自身の持病のこともありどうするか数カ月悩まれ、さらにご家族と相談することに。
娘さんからの「雨漏りを放置したままにして、万一の地震の際に家が倒れてお母さんが下敷きになるような事態になるのは見たくない」という言葉に修理を決断されました。

そこで修理相談を続けるべく雨漏り修理会社に連絡を入れましたが、社長が体調不良で入院してしまっており、さらに数カ月間話が止まったままに。
この社長が退院後、自身の体調不良もあり、社長の友人だった第一浜名建装に相談し、一緒に現場確認に行くこととなりました。

まず雨漏りの状況をヒアリングし、状況確認のため室内外の確認を行い、足場設置後に散水による浸入位置の調査を行う話をする中で、お施主様からさらに「別件の相談がある」とのこと。
聞いてみると、雨漏りの他にも蟻被害に悩まれているとのことでした。
第一浜名建装訪問の前夜に1階和室の壁際に無数の黒蟻が発生し、その処理が大変だったというもので、すぐさま目視確認を行うと、クロスに黒いシミがあり、前夜に黒蟻を除去したものの未だ残骸がある状態だったため、あらためて室内のプラスターボードを撤去して壁内の調査を行うことにしました。

畳を上げ、プラスターボードを剥がしてみると、土台・柱・断熱材が変色しており、蟻の侵入だけではなく、お施主様が気付いていない雨漏りが原因であることが新たに分かりました。

一方で足場がないままでは他の部分も含めて詳細な調査ができないこともあり、被害範囲を予測した修理見積を提示し説明を行ったところ、見積内容、修理方針についてもお施主様の同意があり、調査ならびに修理へと進むことになりました。

雨漏りの原因

和室への雨漏り原因は、入り組んだ屋根にある笠木端部からの雨水が外壁頂部へと至り、これが下地へと入り込んでいたことでした(目視および一部解体調査)。
このため、笠木から下は雨水が広がるように流下し、1階までの広い範囲で下地材を腐朽させていました。

これ以外の雨漏りについても、外壁笠木の板金材重なり部から下地へ雨水の回り込みがおきた際、パラペット天端の下地には合板に透湿防水シートが巻かれているだけで、板金重ね部の雨水浸入防止の処理がなされていないことと、下地の防水処理ができていなかったことが分かりました(目視および一部解体調査)。

また、金属屋根のケラバ部の重ね順で、水上と水下が逆になっている部分からの浸入も判明しました(目視調査)。

リビングダイニングキッチンの西側窓上からの雨漏りの主な原因は、一部外壁面にふかし壁による飾りのような凹凸をつけていましたが、この笠木の頂部に板金などもされないまま左官材が塗られていたこと、飾り部分の下地防水ができていなかったことでした(散水調査および検証)。

リフォーム工事の概要

外壁下地合板張りによる補強、外壁透湿防水シート張り、取合い笠木下地修理と新規板金施工、西側ふかし壁の板金巻きなどの施工により、建物構造への影響が考えにくいところまでの補修を行いました。
また、しろあり対策工事も行いました。

リフォームの効果

これまで長い間悩まされてきた雨漏りの心配がなくなり、非常に安堵しているとのことでした。
お施主様も補修後、持病とも付き合いながらのんびり暮らすと仰っており、とても前向きな気持ちになっているとのことです。

  • 施工中の様子

    施工中の様子

リフォーム前

  • 外観

    外観

施工前調査

  • 笠木端部

    笠木端部

  • 浸入箇所

    浸入箇所


  • 調査の結果、和室角の柱への雨水浸入原因は、笠木端部からの雨水の回り込みであることが判明

  • 板金笠木撤去時の下地材の腐朽状況

    板金笠木撤去時の下地材の腐朽状況

  • 寝室上屋根、バルコニー上部

    寝室上屋根、バルコニー上部


  • 室内への影響が最も大きかった部分。 笠木工事の仕上がりが悪く、この部分以外でも多数の浸入を許している状況だった


  • 天井裏に入り確認した際に、笠木直下にて雨水浸入痕が広範囲に確認された

施工前調査・施工中


  • LDK西側窓上からの雨漏りの最大の要因は、ふかし壁にあった。 1回目の散水により短時間での浸入を確認したため、ふかし壁最上部にシーリング(コーキング)を用いた防水処置を試してみたが、最上部だけでなく、ふかし壁の中間部分からも簡単に浸入を許す状況であったことがわかり、ふかし壁全体を囲う処置とした

  • 柱の最上部も大きく腐食しているのが分かる

    柱の最上部も大きく腐食しているのが分かる

  • 下地修理の様子

    下地修理の様子

施工後

  • 柱 最上部

    柱 最上部

  • 笠木

    笠木



  • 棟違い屋根部分

    棟違い屋根部分

科目内訳

No. 名称 金額(円) 概算費用(円/m²) 構成比(%)
1 仮設工事 428,200 9,432 10.6%
2 解体・撤去工事 272,000 5,991 6.7%
3 木工事 841,600 18,537 20.8%
4 内装工事 43,200 952 1.1%
5 外壁工事 601,760 13,255 14.9%
6 屋根廻り工事 57,380 1,264 1.4%
7 笠木工事 207,000 4,559 5.1%
8 雨樋工事 84,320 1,857 2.1%
9 防水工事 75,000 1,652 1.9%
10 西面ふかし壁工事 437,580 9,638 10.8%
11 防蟻工事 110,290 2,429 2.7%
12 諸費用 882,833 19,446 21.8%
合計 4,041,163 89,012 100%
値引き △ 1,163  
改め計 4,040,000
消費税(10%) 404,000  
総計 4,444,000 97,885

概算費用は、リフォーム面積 外壁45.40m²で計算

最終更新日:2025-02-21