GUIDE
受水槽や高置水槽の耐用年数は、FRP(強化プラスチック)製で一般的に20年程度と言われている。
しかし、実際に20年で更新(取り替え)を行う物件は少なく、長期修繕計画上では、屋外設置の水槽であれば30年、屋内(地下、ピット内)であれば35年といった期間での更新が設定されている物件が多い。
大阪ガスリノテックでは、現在使用している貯水槽の状態を診断し、最適な改修・更新プランを提供している。
水槽内面の清掃と研磨を行い、素地面に厚生労働令第15号(水道施設の技術的基準を定める省令)に適合したポリウレア樹脂を吹き付けて、水槽内面から耐久性の確保と水道水の安全性向上を図る工法。
貯水槽外面の劣化が少ない物件に適している。
ポリウレア樹脂を水槽の外面に吹き付ける工法。
シームレスなライニング塗膜によるラッピング効果で、耐久性・水の保持性能を高めることができる。
断水作業ができない物件に特に適している。
水槽の種類は「ステンレス水槽」と「FRPパネル水槽」があり、それらを据え付けるための鉄骨架台が必要になる。
居住者が住みながらの改修工事となる場合は、長期の断水を避けるために仮設水槽を用意するなどの工夫をする。
ステンレス(SUS)水槽とFRP水槽の比較
ポリウレア樹脂は、耐酸性、耐アルカリ性、耐候性等に優れている化合物。
他の素材と化学反応を起こしにくく、温度の変化や衝撃にも強いうえ弾性も有し、製品のコーティングや設備のライニングに適した素材である。
① 強度と伸びのバランスに優れている。
② 厚生労働省令第15号/JWWAK143に適合し、飲料水施設にも対応可能。
③ 耐薬品性に優れている。
④ 環境ホルモンを含まず安全性が高い。
⑤ 一度に約1.5㎜の厚膜塗膜ができる。
⑥ 瞬間硬化性、低温硬化性に優れている。
耐久性試験
(FRPパネルにポリウレア樹脂を塗布した試験体)
大阪ガスリノテックでは、経年使用されたFRPパネルを試験体として耐久性試験を実施している。
引張試験(写真上)、曲げ試験(写真下)ともに、FRPパネル破断後もポリウレア塗膜は破断されず、良好な結果が得られている。
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上記の内容は、登録企業・団体からの申請に基づき掲載しております。
最終更新日:2025-08-19