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設計・見積り実例

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ホーム > 設計・見積り実例 > HEAT20 G3グレードを実現した高性能住宅

HEAT20 G3グレードを実現した高性能住宅

2023年掲載

  • 新築
  • 断熱
  • 省エネ

物件概要

  • 所在地山梨県甲府市
    竣工年月2020年8月
    構造種別木造在来軸組工法(2階建て)
    建築面積52.01m²
    延床面積91.08m²
    工期設計:6カ月 工事:8カ月
    工事費総計32,489,871円
    消費税:3,180,527円
    合計:35,670,398円(税込)
    概算単価391,000円/m²(税込)
    助成金地域型住宅グリーン化事業145万円

工事に至った経緯

施主のご夫婦は元々ご主人の両親と実家で同居をしていましたが、小さいお子さんが2人いて手狭になってきたこともあり、実家の隣地の駐車場として利用していた土地に自分たちの家を建てることになりました。
ただし、車4台が停められるスペースは確保するという条件があ ったため、住宅部分に使えるのは40坪程度。
甲府市の平均的な分譲地(60~70坪程度)に比べると少し小さいという制約がある中で設計が始まりました。

工事の概要

当物件の第一の課題は「狭い空間をいかに有効に使うか」ということでしたが、これに工務店のこだわりである高い耐震性や断熱性、省エネ性をプラスした家づくりが始まりました。
間取りについては、キッチンと直線でつながるパントリーや、洗濯機置き場(2階脱衣所)の横に約2.5畳のランドリースペースを配置するなど家事動線を考慮しながら、リビングの階段下にテレビ置き場や収納スペースを設けるなど、空間を効率的に活用した間取りとなっています。

 性能面では、許容応力度計算による耐震性能等級3を確保。断熱性については、外壁と屋根に高性能グラスウール(壁:105㎜、屋根:155㎜×2)を充填したうえで、付加断熱としてフェノールフォーム(壁:50㎜、屋根66㎜)を施工。
基礎断熱の外側には、防蟻機能を備えたポリスチレンフォーム(50㎜)を、開口部にはアルミ樹脂複合サッシに三層複層ガラスを採用し、最終的に外皮平均熱貫流率(UA値)は0.23と、当地(省エネ6地域)のG3グレード(断熱等性能等級7)を実現しました。

 省エネ性能においても、エネルギーの削減率を示すBEIは0.53と一次エネルギー消費量等級6(BEI0.8以下)を大幅にクリアしています。
さらに大容量(12.5kW)の太陽光パネルを設置し、併せてエコキュートやHEMSを採用することで、売電によるメリットだけでなく、効率的な電力使用を可能としています。  そのほかにも、外壁に湿式工法、給水給湯管には耐久性に優れたアルミ三層管を採用するなど、メンテナンスコストにも配慮されています。

工事の効果

 高い断熱性能を実現したことにより、施主からは「冬でも家の中では薄着で過ごすことができる」と住み心地に好評を得ています。また、昨今の電気代高騰の影響も小さいとのことで、省エネ面でも満足度は高いとの評価をいただいたそうです。

 工務店としては、「流通材だけの使用でG3グレードを実現できる」というモデルケースになったことが大きな収穫となりました。

図面




施工中

    基礎工事

  • SWS-SDS試験

    SWS-SDS試験

  • 防湿フィルム施工

    防湿フィルム施工

  • 許容応力度計算による基礎設計、自社施工で一発打ち

    許容応力度計算による基礎設計、
    自社施工で一発打ち

  • 基礎外側には防蟻断熱材

    基礎外側には防蟻断熱材

  • 剛床工法による床下地組

    剛床工法による床下地組

  • 上棟-建方の様子

    上棟-建方の様子


  • 制震工事

  • 制震テープを軸組と面材(構造用パーティクルボード)にサンドイッチするように貼り付けている制震テープを軸組と面材(構造用パーティクルボード)にサンドイッチするように貼り付けている


  • 断熱施工の様子

  • 面材に付加断熱をプラス

    面材に付加断熱をプラス

  • 屋根には高性能グラスウールを2枚重ね施工

    屋根には高性能グラスウールを2枚重ね施工


  • 太陽光パネル工事

  • 太陽光架台をほぼ屋根一面に設置

    太陽光架台をほぼ屋根一面に設置


  • 気密測定

  • 測定状況

    測定状況

完成外観

  • 完成外観

内観

  • コンセントを窓枠近くに設置。スマートフォンの充電などに活用するといったユニークな提案も

    コンセントを窓枠近くに設置。スマートフォンの充電などに活用するといったユニークな提案も

  • 明るく過ごしやすいリビング

    明るく過ごしやすいリビング


  • 家事動線にも配慮した、生活者に寄り添った設計

    家事動線にも配慮した、生活者に寄り添った設計

科目内訳

No. 名称 金額(円) 概算費用(円/m²) 構成比(%)
A 仮設工事 608,050 6,676 1.9%
B 地盤改良工事 700,000 7,686 2.2%
C 基礎工事 1,268,100 13,923 3.9%
D 木工事 5,798,400 63,663 17.8%
E 断熱工事 1,618,600 17,771 5.0%
F 制震工事 333,000 3,656 1.0%
G 屋根工事 781,300 8,578 2.4%
H タイル工事 128,000 1,405 0.4%
I 外部建具工事 1,340,235 14,715 4.1%
J ベランダ工事 600,000 6,588 1.8%
K 内部建具工事 883,460 9,700 2.7%
L 内装工事 2,404,200 26,397 7.4%
M 外装工事 ジョリパット 1,923,000 21,113 5.9%
N 雑工事 24,804 272 0.1%
O 造作家具 500,000 5,490 1.5%
P 住宅設備機器 3,973,010 43,621 12.2%
Q 電気設備工事 817,100 8,971 2.5%
R 照明器具 300,000 3,294 0.9%
S 給排水設備工事 1,458,070 16,009 4.5%
T 換気設備工事 134,000 1,471 0.4%
U 省令準耐火仕様 156,740 1,721 0.5%
V 太陽光発電システム 12.50kWシステム 3,163,814 34,737 9.7%
W 諸経費 2,891,388 31,746 8.9%
合計 31,805,271
消費税(10%) 3,180,527  
税込会計 34,985,798
X 諸費用 684,600 7,516 2.1%
総計 35,670,398 391,638

概算費用は、延床面積91.08m²で計算

最終更新日:2024-11-08