雨漏り補修実例　その2

2023年掲載

長年の雨水浸入により、バルコニー直下の軒天落下

●物件概要

●リフォームに至った経緯

　10年ほど前からバルコニー直下の軒天にシミが広がっていたので、建築事業者に相談したところ、外壁の塗り替えやバルコニーの防水を勧められ、これを施工したもののシミは再発、その後、広がり続けていたとのことです。

そしてついに軒天が落下してしまい、その下地材木は腐朽していました。

そこで、第一浜名建装に相談があり、目視で調査したところ、雨水浸入原因はバルコニー外壁に接する瓦屋根の軒先部分の捨て水切りが適切な形状でないうえに、ドイのし部分の土が水の流れを邪魔しているようでした。また、軒天部分はもちろん、一部外壁材も裏面からの吸水によるものとみられる基材の膨れや剥離などが起きていました。

バルコニーの防水については、新築時に塩ビシート防水が施工されており、その上に雨水浸入を疑って施工されたというウレタン塗膜防水が薄く塗られるという簡易補修がされていただけの状態でした。

お施主様の要望は、雨漏り修理ともに屋根の漆喰の塗り替えでした。

屋根の漆喰については、訪問営業から屋根漆喰に傷みがあると指摘されていたため、気になっていたとのことでした。

●雨漏りの原因

バルコニー外壁と接する瓦屋根の軒先部分から雨水が外壁下地側へと浸入し、躯体を腐朽させていました。
防水については塩ビシートの劣化によりシートの接着が剝れた部分はあるものの、まだかろうじて防水層として機能していました。

●リフォーム工事の効果

雨漏り修理に伴い、バルコニー外壁下地を修理するため、外壁の張り替えが必要になりますが、防水自体の改修も同時に行うことが望ましく、さらに屋根の谷樋の納め方に無理があり、施主が気付いていない雨水浸入の痕跡もみられました。
さらに銅板の谷樋となっていたことから、谷樋の交換を含めた改修を提案しました。
そして、今回は、バルコニー部分の笠木、外壁材の解体撤去後、手摺壁の下地修理を行い、バルコニーの防水工事を行った後、新しい外壁材を張り直しました。
また、屋根は屋根の谷樋を入れ替え、お施主様も望まれていた漆喰塗り替えを棟下地も交換した上で行いました。

リフォーム前

施工中

施工後

●科目内訳

※概算費用は、リフォーム面積 外壁面積：約23m²+屋根：約47.3m²+バルコニー：約15m²＝85.3m²で計算

最終更新日：2024-10-08