「木造住宅建築費指数」は、木造住宅の建築費についてその価格変動を総合的にとらえることを目的とした指数です。当会発行の「積算資料ポケット版住宅建築編」に掲載の資材等単価から算出した木造住宅1棟当たりの建築費用※を指数化しています。本指数で対象としている建築費は、工務店(元請)の諸経費を含んだ施主(注文者)への提示価格であり、年々変化する木造住宅工事の内容に対応した建築費の動向を把握するための指数として、戸建て住宅の取引に関わる方に参考としていただくことを目的としています。
- ※ 本体工事費(付帯工事や土地取得費用は含まず)
- ◎「木造住宅建築費指数」の概要は、ページ下部の【木造住宅建築費指数の仕様】をご参照ください。
木造住宅建築費指数の動向
2026年2月 調査
Trends in the Wooden House Construction Cost Index
【概況】
最新の2026年調査では、木造住宅建築費は約2,521万円(延床坪単価83.9万円)となり、前年比プラス5.3%の約128万円増と、上昇傾向が顕著な直近5年間でも最大の上昇幅を記録した。建築費の上昇基調が一段と強まる中、木造住宅建築費指数は147.5と過去最高値を更新した。
木造住宅建築費指数の基礎データである建築費を基準年の2009年以降でみると、2021年までの12年間では約1,708万円(同56.8万円)から約1,996万円(同66.4万円)へと288万円上昇し、指数の上昇幅は16.8ポイント、年平均上昇率は1.3%の緩やかな伸びにとどまっていた。しかし、2022年以降は上昇ペースが加速。2026年までの5年間で建築費は525万円増加、指数も30.7ポイント上昇し、年平均上昇率は約4.7%と大幅に拡大している。
足元では、人手不足を背景とした施工費上昇が建築費を押し上げているが、先行きについては、建築費全体の高騰により住宅需要が下押しされ、建築費上昇に一定の歯止めがかかる可能性がある。一方で、不安定な中東情勢を背景とした資材価格の上昇リスクも懸念されており、建築費の大幅な下落は想定しにくい。このため、木造住宅建築費指数は当面、高水準で推移すると見込まれる。
木造住宅建築費指数の推移
Historical Changes in the Wooden House Construction Cost Index
木造住宅建築費指数
内訳費目ごとの推移
Breakdown of Cost Components in the
Wooden House Construction Cost Index
【費目別動向】
- 「Ⅰ-A.躯体工事」は147.1で前年比7.9P上昇、「Ⅰ-B.外装工事」は168.3で同10.4P上昇、「Ⅰ-C.内装工事」は140.5で同2.9P上昇、「Ⅱ.設備工事」は137.8で同6.2P上昇した。
- 内訳費目で10P以上の上昇を見せたのは、「Ⅰ-2基礎工事」、「Ⅰ-5屋根工事」、「Ⅰ-8左官・タイル工事」、「Ⅰ-9金属製建具工事」で、いずれも資材価格、施工費の上昇を要因としており、特に「Ⅰ-2基礎工事」は、資材(主に生コンクリート)、施工費(鉄筋・型枠組立)ともに変動が大きく、「Ⅰ-8左官・タイル工事」の変動は施工費の上昇を主要因としている。
- 上記4費目以外の変動は、施工費の上昇を主要因としており、前年と同様の傾向にあるが、上昇幅は拡大傾向にある。
凡例
木造住宅建築費指数の仕様
Specifications of the Wooden House Construction Cost Index
- 『積算資料ポケット版 住宅建築編』に掲載の資材等単価(当会調べ)から算出した木造住宅一棟の建築費用を指数化
- 建築費用は、工務店(元請)の諸経費を含んだ施主への提示価格
(付帯工事、土地取得費用は含まず) - 延床約30坪の総二階の試算プランを用いて断熱等性能等級4(省エネ基準)を満たす仕様で建築費を試算
【試算プランの詳細】- 屋根
- 化粧スレート葺き
- 外壁
- 窯業系サイディング
- 外部建具
- アルミ樹脂複合サッシ+Low-Eガラス
(2017年まではアルミサッシ+複層ガラス) - 設備機器
- 汎用グレード
- 基準年:2009年=100
- 対象地区:東京近郊エリア
















