新築やリフォーム時の建築費用がわかる積算資料ポケット版です。

積算資料ポケット版は、住宅建築・リフォーム・マンション修繕などの建築費用がわかる、建材や設備等の資料請求サイトです。

  • 建材工法ガイド
  • 概算見積り算出システム
  • 積算資料ポケット版とは
  • 資料請求カート

    0

設計・見積り実例

EXAMPLE

ホーム > 設計・見積り実例 > シニア期のライフステージに合わせたリフォーム

シニア期のライフステージに合わせたリフォーム

2023年掲載

夫婦2人の豊かな生活の実現を

  • シニア期
  • マンション
  • バリアフリー

物件概要

  • 所在地東京都調布市
    築年数築34年
    構造種別鉄骨鉄筋コンクリート造
    建築面積63.09m²
    リフォーム対象面積60.59m²
    工期設計:約8カ月 工事:約2カ月
    工事費総計5,750,000円(税込)
    概算費用94,000円/m²(税込)
    家族構成夫婦

リフォームに至った経緯

20年前に中古マンションを購入して入居される際、ご夫婦とお子様のためのリフォーム設計をパッソ ア パッソにご依頼されたお施主様が、今回はご主人のリタイアとお子様の独立の時期を迎えるにあたり、ご夫婦のこれからの豊かな生活を実現するためのリフォームを決意され、再び同事務所に設計を依頼されました。

リフォーム工事の概要

達人といえるほどの収納上手でインテリアにも造詣の深いお施主様が、20年前の入居時に実現したリフォームは、自然素材の安全性と数ミリの寸法にもこだわった収納など機能性を追求した、子育て期のライフステージにふさわしい住まいでした。
そして、20年の時を経て、子供の独立後、ご夫婦二人がシニア期を快適に過ごしていくために希望されたリフォームは、仕事や趣味を互いに気遣いなくできるよう、それぞれの空間を確保することと、壁面収納を撤去することで生まれる空間のゆとり、さらに床暖房の敷設で、 LDの快適性をあげることでした。
床暖房については、給湯器が既存(16号)と同等能力の機器にしか交換できないというマンションの管理規約があったため、電気式にする選択もありましたが、最終的には16号給湯器で敷設できる最大面積の温水パネルを敷設することで、当初のご希望どおり温水式の床暖房が設置できました。
また、既存のカウンター材、棚板、棚受け金物や1回目のリフォーム工事で厳選した建具のレバーハンドル・引手、ホーロー製スイッチ・コンセントプレートなどは、可能な限り今回の工事で再利用されました。

リフォーム工事の効果

一般的にリフォームでは、収納容量を増やすことで、片付かない状況を解決しがちですが、このお施主様はあえて収納容量を減らし、必要なものしか持たないという徹底した姿勢が、気持ちのいい暮らしに繋がる方法のひとつであることを示しています。

図面


リフォーム前

  • LDKの床材は遮音性能LL45をクリアしたコルクタイル、壁・天井はルナファ ーザー貼りの上に塗装仕上げ

  • 壁面収納のあるLD

  • 寝室と子供室の間に位置する書斎

  • 必要最小限の面積の寝室だったため、足元側には余裕がなかった

  • 子供室

施工中

  • 壁面収納を撤去。床暖パネルを敷設する範囲のみ既存コルクタイルを撤去

  • 床暖房パネルの敷設施工性を優先し、新規床材は床暖パネル敷設範囲を除き、既存コルクタイルの上に、遮音性能LL45を持つ床暖房対応のフローリングコルクを施工。

リフォーム後


  • LD 壁全面にあった壁面収納を撤去した後に残したリビング収納棚。必要最小限の収納量を確保した。棚板は、撤去した壁面収納で使用していたものを再使用している。扉はつけず、開閉に力のいらないロールスクリーンを採用
  • 室1、室2との間仕切り壁上部には、採光と風通しのためのランマを設置。壁・天井の仕上げ材はルナファーザーに塗装。色見本を何度か出してもらいながら決定したことで、微妙な色合いも実現できた。ベッドサイドのカウンターは改装前の寝室に設置されていたものを再利用

  • 室1 改装前はクローゼットだった部分を、奥様専用のワーキングコーナーとクローゼ ットに。ワーキングコーナーのカウンター・棚板は、改装前LDの主婦コーナーに設置されていたものを再利用



  • 室1の床仕上げ材は、自然素材のサイザルタイル張り。クローゼットは、部屋を癒される空間にするために、扉をやめて柔らかいコットン素材のカーテンで仕切っている。開閉にも力が必要ない
  • 室2 ご主人のワーキングコーナー 改装前の書斎の家具を利用して設えている。 室1と同様に、床はサイザルタイル張り、壁・天井はルナファーザー塗装仕上げ


  •  
  • あえて手洗いカウンターを撤去し、ゆとりを優先したトイレ

  • 各室の建具にはアンティークガラスを採用

科目内訳

No. 名称 金額(円) 概算費用(円/m²) 構成比(%)
1 解体工事 385,000 6,354 7.3%
2 電気工事 223,260 3,685 4.3%
3 造作工事 1,328,750 21,930 25.3%
4 建具工事 614,200 10,137 11.7%
5 収納棚・家具 98,000 1,617 1.9%
6 設備工事 670,980 11,074 12.8%
7 床暖房工事 562,840 9,289 10.7%
8 内装工事 970,090 16,011 18.5%
9 雑工事 290,980 4,802 5.5%
10 諸経費 100,000 1,650 1.9%
合計 5,244,100 86,551 100%
消費税(10%) 524,410  
端数処理 △ 18,510
総計 5,750,000 94,900

概算費用は、リフォーム面積60.59m²で計算

最終更新日:2024-09-10