「リフォーム工事費指数」は、民間の戸建て木造住宅をリフォームする際の工事費の推移を総合的にとらえることを目的とした指数です。当会発行の「積算資料ポケット版リフォーム編」に掲載の資材等単価から算出した木造住宅のリフォームにかかる工事費※を指数化しています。本指数により、住宅のリフォームにかかる費用の推移が「見える化」され、年々変化するリフォーム工事費の動向把握が可能となります。また、内訳費目別指数のうち「内装」、「設備」は、マンション専有部リフォームの動向把握の参考としてもご活用いただけます。
本指数は不透明になりがちなリフォーム費用の透明性を高めることを目的としています。
- ※標準的な木造住宅モデルプランをもとに、「外皮」、「内装」、「設備」の更新工事費を合計した「フルリフォーム費」を基礎に算出
- ◎「リフォーム工事費指数」の概要は、ページ下部の【リフォーム工事費指数の仕様】をご参照ください。
リフォーム工事費指数の動向
Trends in the Renovation Construction Cost Index
概況
リフォーム工事費指数の基礎データであるリフォーム工事費(フルリフォーム費)は、2009年に約790万円となっており、以降は安定した物価水準のもと、2021年までは年平均1.7%程度の緩やかな上昇傾向で推移した。2009年を100としたリフォーム工事費指数は、2021年に122.3となり2009年からの12年間で22.3P(ポイント)上昇。工事費としては176万円上昇の965万円となっている。
しかし、2021年以降はコロナ禍の収束とともに建設資材価格が高騰。この影響により、リフォーム工事費指数は2年連続でおよそ10Pの急伸となり、2023年には141.6Pまで上昇した。その後は資材価格の高騰は落ち着きを見せたものの、職人不足などを背景とした人件費の上昇は続き、2023年以降も年平均で6P程度の上昇が続いている。
最新の2025年の調査結果では、リフォーム工事費は1,220万円となっており、基準年である2009年比では431万円の上昇となった。これにより、リフォーム工事費指数は154.6と過去最高を更新。今後も住宅リフォーム需要は高水準で推移すると予想されることから、リフォーム工事費指数も引き続き上昇傾向が続くとみられる。
リフォーム工事費指数の推移
Changes in the Renovation Construction Cost Index
リフォーム工事費指数
内訳費目別指数の推移
Trends in the Renovation Construction Cost Index by Cost Component
費目別動向
-
Ⅰ. 外皮工事費:屋根・外壁・外部建具など外回りの更新(外壁張替え、屋根葺き替えなど)
最新の外皮工事費の指数は168.6で前年比7.1P上昇した。特に外部建具工事が11.8Pの上昇と大きく伸びており、材料費および施工費の双方で上昇傾向を示した。
-
Ⅱ. 内装工事費:室内仕上げの更新(床・壁・天井の仕上材、建具など)
最新の内装工事の指数は139.5で前年比4.7P上昇した。中でも壁・天井のクロス工事が、施工費の上昇を主要因として6.2Pの上昇となった。
-
Ⅲ. 設備工事費:住宅設備の更新(キッチン・浴室・洗面・トイレ・給湯設備など)
最新の設備工事の指数は137.8で前年比5.9P上昇した。各メーカーが断続的に値上げを実施しており、キッチンやシステムバスにおいて資材価格の上昇が確認された。これを反映し、キッチン工事は11.8Pの大幅上昇となっている。施工費も全体的に上昇しているが、設備本体に比べて金額比率が低いため、価格変動への影響は限定的である。
リフォーム工事費指数の仕様
Specifications of the Renovation Construction Cost Index
- 『積算資料ポケット版リフォーム編』に掲載の資材等単価(当会調べ)から算出した木造住宅一棟のリフォーム工事費を指数化
- 工事費は、リフォーム事業者(元請)の諸経費を含んだ施主への提示価格
(ただし、各種申請費用は含まず。また、諸経費は総額にのみ含む) - 延床約30坪の総二階の試算プラン・仕様(下図)を、同仕様にて更新(やり替え)する費用について試算
- 基準年:2009年=100
- 対象地区:東京近郊エリア


リフォーム工事の対象
- 屋根
- 化粧スレート葺き、塩ビ製とい
- 外壁
- 窯業系サイディング厚16㎜
- 外部建具
- アルミ樹脂複合サッシ+Low-Eガラス
(2017年まではアルミサッシ+複層ガラス) - 内装(床)
- 複合フローリング、クッションフロア
- 内装(壁・天井)
- ビニルクロス
- 設備機器
- キッチン、浴室(給湯器含む)、洗面台、トイレ(温水洗浄便座含む)(汎用グレードとする)














