バリアフリーデザインから生まれた安価・簡単・短工期の外付耐震改修工法
東京都が定期的に公募している「安価で信頼できる耐震改修工法」の事例として平成17年度から始まり、令和3年度も引き続き選定されている。
特長
たすき掛けに取り付けることにより窓等開口部にも壁基準耐力3.2を確保できる。
外部から容易に取り付け可能で、住みながらの工事ができ、居住者への心体的負担が比較的少ない。現場での施工が短期間でできる。
施工例
施工例
外付鋼製筋交い安心ちから壁
工法の基本的な考え方
- 建築基準法施行令46条を基本に9㎜丸鋼筋かい後付け工法で壁基準耐力の向上を図る。
- 9㎜丸鋼筋かい取り付けプレートを構造軸組みと肌すきがないように取り付けることにより土台と柱、柱と桁および梁とを結びつけて固定するための柱脚、柱頭の補強金物の役目も兼ねる。基礎が石、ブロック等をのぞき、必要に応じてコンクリート布基礎へ、ケミカルアンカーで固定して引き抜きに対して応答させる。
- 9㎜丸鋼筋かいは、ターンバックルの調整により張力がかかった状態を保つ。
- 窓開口部にも目立たない意匠で取り付けることにより耐力壁としての性能を果たす。
- 霧よけ等の貫通部分は鞘管を使用して建物変形に追従できるようにする。
- 隅角部は可能な限りL型プレートの取り付けによりほぞ取り合い部分の脱落による崩壊を防ぐ。