ガラス繊維を芯材に用いたオーウェンスコーニングの屋根材「ファイバーグラスシングル」は、販売からすでに50年以上が経過している。耐久性・防水性に優れ、現在でも北米の8割以上の住宅で採用されているほか、極寒のアラスカや高温多湿なミシシッピ、毎年のようにハリケーンが多発するフロリダなど、非常に過酷な自然環境においても使用されている。
日本では、2002年に米国企業として初めてシングル材を発売して以降「オークリッジブランド」は幅広く認知されている。アメリカの工業規格（ASTM）で最高クラスの耐風性能を誇るシングル材は、その高い品質により地震や台風の多い日本の環境にも適しており、2023年度は全国で約96万坪もの屋根に採用されている。

 
 
 
 
 
 
■製品構造

 

①軽量な屋根材
本製品の重量は1㎡当たり約12kgと軽く、日本瓦の約4分の1、スレートの約半分の重さとなっている。
軽い屋根を採用することにより建物の重心が低くなるため、地震による横揺れの幅を低減し耐震性向上にも寄与する。
②優れた耐久性
製品表面には着色した天然石に水ガラスを使用したセラミックコーティングが施されており、自然な色合いを長期間維持することができるため、メンテナンスコストの削減が可能。
また芯材には耐久性に優れた自社製ファイバーグラスマットを使用。従来のパルプやフェルトを用いたオーガニックシングルに比べ、高い防水性能と長寿命化を実現している。
③優れた耐風性
自社開発の強力なスーパーシーラントを端から端まで途切れなくたっぷり塗布することで、非常に優れた台風性能を実現。吸水率も約1％と低く防水性能も高いため、万一の台風からも建物をしっかり守ることができる。
④リフォームにも対応
既存の段差のない屋根材に対しては、上から被せるカバー工法が適用可能。短期間で経済的に屋根をリフレッシュすることができる。
⑤長期保証（ライフタイムワランティー）
40年以上の長期製品保証（制限付）があり、また瞬間最大風速50m/秒未満であれば最大15年の耐風保証をしている。