EXAMPLE
2020年掲載
所在地 | 東京都大田区 |
---|---|
築年数 | 築35年 |
構造種別 | RC造 |
延床面積 | 57.09m² |
リフォーム対象面積 | 57.09m² |
工期 | 設計:約3カ月/工事:約3カ月 |
工事費総計 | 10,000,000円(税込) |
概算単価 | 175,000円/m²(税込) |
設計者(普段は住宅の設計をしており、自然素材を使った戸建て住宅やリフォームを手掛けている)の自邸です。自邸でも普段の設計コンセプトを踏襲したリフォームを実現すべく物件探しを行いました。
条件に合った物件は既にリフォームが施されていましたが、当初から全面リフォームを行うことが前提であり、この物件に関してはシステムバス以外はすべてリフォームを施しました。ちなみに、既存の状態は新建材、ユニット建材、システムキッチンなどでまとめられ、間取りもオーソドックスな2LDKでした。
システムバス以外はスケルトンの状態にし、外壁に面する部分はウレタンの吹付断熱を行い性能の向上を図りました。また家族構成は夫婦のみなので、LDKと水回りに加え、寝室を1カ所と書斎、クローゼットを設けました。
新建材、システム建材は排除し、無垢材(鬼胡桃・ラワン)や左官材料(漆喰)でまとめ、またキッチン、洗面台、書棚などは家具工事にて製作。外部に面する開口部は断熱性能の確保と意匠上の意図から障子を入れました。少し懐かしい雰囲気を作ることがコンセプトであり、古家具やこたつが似合うようなデザインを目指しました。
断熱材を入れたことと開口部に障子を入れたことにより、性能の向上を実感でき、また自然素材による調湿効果も期待できます。間取りを一から考えることで、夫婦二人の生活にフィットするものになったと実感できました。
何より、自分達が気に入った材料で部屋をまとめ、手持ちの古家具や調度品を入れることで「好きな物に囲まれる生活」ができることが一番大きかったようです。冬はこたつと灯油にストーブで暖を取るなど「昭和な生活」を実践されています。
玄関・ホール・キッチン。クッションフロア、ビニルクロスなど新建材でまとめられていた。
リビングダイニング・キッチン。冷蔵庫がキッチンからはみ出し、収まっていない印象。
リビングダイニング。システムキッチンが入り、廊下にカウンターが設置されていた。
玄関・ホール・キッチン。クッションフロア、ビニルクロスなど新建材でまとめられていた。
リビングダイニング・キッチン。冷蔵庫がキッチンからはみ出し、収まっていない印象。
リビングダイニング。システムキッチンが入り、廊下にカウンターが設置されていた。
木工事(断熱材施工済み)
左官工事(室内全ての部屋を漆喰とした)
左官工事(リビングダイニングの天井だけはラワン合板を用いアクセントとした)
木製建具工事(外部に面する開口部には障子を入れ、断熱性能を確保した)
木工事(断熱材施工済み)
左官工事(室内全ての部屋を漆喰とした)
左官工事(リビングダイニングの天井だけはラワン合板を用いアクセントとした)
木製建具工事(外部に面する開口部には障子を入れ、断熱性能を確保した)
キッチン
畳コーナーからリビングダイニングを望む
家具を配置した畳コーナー
家具を配置したリビングダイニング
ホールからリビングダイニングへ
洗面所
キッチン
畳コーナーからリビングダイニングを望む
家具を配置した畳コーナー
家具を配置したリビングダイニング
ホールからリビングダイニングへ
洗面所
No. | 名称 | 金額(円) | 概算単価(円/m²) | 構成比(%) |
---|---|---|---|---|
1 | 共通仮設工事 | 65,000 | 1,139 | 0.7 |
2 | 建築工事 | 6,670,388 | 107,556 | 71.9 |
3 | 電気設備工事 | 467,127 | 8,182 | 5.0 |
4 | 機械設備工事 | 811,502 | 14,214 | 8.8 |
5 | ガス設備工事 | 50,000 | 876 | 0.5 |
6 | 現場管理費 | 403,201 | 6,598 | 4.3 |
7 | 一般管理費 | 806,402 | 13,197 | 8.7 |
合計 | 9,273,620 | 151,762 | 100 | |
値引き | △14,360 | |||
改め計 | 9,259,260 | |||
消費税(8%) | 740,740 | |||
総計 | 10,000,000 |
※概算費用はリフォーム面積57.09m²で計算
解体を進めるうちに、外壁面に断熱材がほとんど入っていないことが判明。また、そのまま残そうと考えていた下地なども水平垂直の精度が悪く、工務店のアドバイスもありほとんどを解体することにしました。解体範囲の増加や、断熱材の追加などでコストは上昇しましたが、想定の範囲内であり仕上がりには満足しているとのことです。
最終更新日:2022-08-08